インフレーション(inflation)とは、経済学においてモノやサービスの全体の価格レベル、すなわち物価が、ある期間において持続的に上昇する経済現象である。日本語の略称はインフレ。日本語では「通貨膨張」とも訳す、俗称は「右肩上がり」。反対に物価の持続的な下落をデフレーションという。
デフレーション (英: Deflation) とは、物価が持続的に下落していく経済現象を指す。略してデフレとも呼ぶ。日本語では通貨収縮。対義語に物価が持続的に上昇していく現象を指すインフレーション (英: Inflation) がある。
物価が上がっていくのがインフレ、下がっていくのがデフレ。消費者にとって物価が下がる方が良いのでデフレが好ましいと思われがちだが、そうではない。日本は1995年頃から16年以上も続いている。これで景気が良くなっているとは誰一人感じていない。
この間TVを観ていたらコメンテーターの会社社長がわかりやすい説明をしていた。
「インフレでは物価が上がるので、みんな早めにモノを買おうとする。なぜなら明日になったら値段が上がるかも知れないから。だからある程度はモノが売れる。
反対にデフレで物価が下がるから、モノを買わない。なぜなら明日になったら値段がもっと下がっているかも知れないから。だからモノが売れない。そうなると販売者側は更に価格を下げる、という悪循環になる。」
非常に分かり易い。デフレでは物価が下がるだけでなくモノが売れなくなるのは、みんながモノを買わなくなるからだ。
よってデフレは解決すべき問題であるということは、経済学者・エコノミストで全員一致している。
日本はデフレに突入して16年以上が経過していると言われている。この間に様々なデフレ脱却の手段を時の内閣は取ってきた。しかし、どれも目立った効力は発揮できなかった。
日銀も金融緩和政策を採り続けてきているが同じく目立った成果は挙げられずにきた。
そんな状況で新しく就任した日銀の黒田新総裁は4日の金融政策決定会合後の記者会見で「次元の違う金融緩和だ。戦力の逐次投入はせず、必要な政策はすべて講じた」と強調した。
このコメントを聞いて、なるほど結局今までの日銀に欠けていたのはこれだったのか、と納得した。即ち「戦力の逐次投入はせず」という部分だ。
戦力の逐次投入とは、戦力を小出しにしていく方法でこれでは敵に各個撃破されれば全滅してしまう非常に危険な方法である。
タイミングと時期を見計らったら、持てる戦力を一気につぎ込む。そうしないと戦いには勝てない。
いままでの日銀総裁は経済学者としては優れていたが、戦闘指揮官としてはそうではなかったのだろう。
新しく就任した日銀の黒田総裁はデフレというモンスターに倒すためにはインフレというもう一方の怪物を手なずけなければならない。戦闘指揮官としての黒田氏の手腕に今後期待したい。
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