2015年2月6日金曜日

東芝レグザの RZスイート express

自分はテレビやレコーダーなどのAV機器は東芝のレグザ(REGZA)シリーズを愛用している。
なぜなら、レグザはアナログの時代にはネットワーク関係に進んだ機種だったからだ。
アナログ放送時代のレグザにはネットdeダビングという機能があり、同じネットワーク内のレグザ同士でダビングが出来た。この機能を利用してダビング先をPCにすることもフリーのソフトを使って可能であった。

デジタル放送になった現在でも自分のTVとブルーレイレコーダーもレグザ。
具体的にはTVは32HE1
ブルーレイレコーダーはDBR-Z310

地デジになってもそんな流れから何となくレグザを使っている。ネットワーク関係はだいぶん縮小されたが、増設用にHDDにパソコン用のHDDが使用出来るのはありがたい。現在は他メーカーでもPC用HDDが使える機種が増えたがレグザはその先駆けだったと思う。

そんな中、先日中古ながら新しいノートPCを購入。
PCは別に東芝にこだわっていなかったが、たまたま東芝のダイナブックを購入。
スタンダードタイプとうたっていたがスペックはなかなか。

それ以来、東芝のネットワークに対する姿勢から考えてレグザとダイナブックをつなげることが出来ないかなと考えていた。

そこで調べてみると方法があった。
「TVコネクトスイート」と「RZスイート express」の二つ。どちらも東芝のオリジナルアプリ。
しかし「TVコネクトスイート」ではマウスとキーボードはサポートされていない(タッチスクリーンのみ対応)ので通常のタッチパネルが無いPCでは使用できず。
結局、一般的なPCでは「RZスイート express」を使うことになる。

以下はPCは東芝ダイナブックT554、ブルーレイレコーダーはDBR-Z310を用いた場合であることをご了承願いたい(TVのHE1はRZスイートには対応していない)。

「RZスイート express」には「RZプレーヤー express」「RZライブ express」「RZポーター express」の3種類のアプリが含まれている。

「RZプレーヤー express」はテレビやレコーダーに録画した番組を視聴できる。
「RZポーター express」はテレビやレコーダーに録画した番組を、PCにダビング可能。外出先にPCを持ち出せば、空いた時間に楽しむことができる。
「RZライブ express」はレコーダーで受信している放送中のテレビ番組をライブ配信して視聴できる。

現在、「RZスイート express」がインストールされているPCとレグザレコーダーを同じネットワークにつなげている。具体的には同じルーターのHUBに接続している。

早速「RZプレーヤー express」を立ち上げるとあっさりレグザレコーダーが認識され、録画している番組をダイナブックで簡単に観ることが出来た。
この場合、レコーダーの電源が入っていなくてもRZレコーダーを操作すると自動で電源が入る(無論コンセントを抜いていたら無理だけど)。

「RZポーター express」を用いて録画番組をPCに移動させようとしたがコチラは多少の作業が必要。RZプレーヤーのように単純にポーターを立ち上げても「ファイルが見つかりません」のメッセージが表示される。ポーターを使うためにはレコーダー側で作業が必要になる。

具体的には次の通り。
ブルーレイレコーダーのダビング機能から「持ち出し用変換」で録画している番組を選択。これを持ち出し用に変換する(変換は等倍速のみで行われる)。この場合、変換レートも選択できる。「持ち出し用変換(LAN)」というメニューもあるがこの時点では選択できない。

番組の変換が完了したら今まで選択できなかった「持ち出し用変換(LAN)」が選択できるようになっている。
それで「持ち出し用変換(LAN)」を選択するとダビング先機器選択画面が表示され、LANで接続された機器が表示される。そのうち「RZスイート express」がインストールされたPCのダイナブックを選択。
持ち出し番組一覧が表示され、目的の番組を選択すると「ダビングすると、番組はダビング元に残りません」とメッセージが表示されるので「はい」を選択する。
メッセージの意味はムーブのみでコピーは出来ないということ。ムーブされるのは変換された番組で、変換元の番組は残る(当然コピー可能回数は減る)
実行をすると持ち出し用に変換した録画番組がダイナブックに移動される。画質(変換レート)はそのままでも今回は高速ダビングとなる。
確かに、変換スピードよりダビングスピードは速い。

再生はRZポーターで行う。
RZポーターを立ち上げると、ダビングされた番組が表示されるのでそれを選択すると無事再生された。

以上の操作をまとめると、RZポーターにおいて再生以外の操作はレコーダー側で行い、ポーターでは再生のみ行うということになる。
一方RZプレーヤーはPCのみで操作でき、レコーダー側の操作は必要ない。

RZプレイヤーは別として、RZポーターをどう考えるかだと思う。
というのも、目的とする番組をブルーレイディスクにダビングしてファイナライズ処理をするとダイナブックでも観ることが出来る。
この方法としては
レコーダーに録画した番組をブルーレイディスクにダビング→ディスクをファイナライズ処理→PCのドライブに挿入→鑑賞
もちろんこの場合はPCのドライブはブルーレイドライブが必要となる。
一方RZポーターでは
録画した番組を持ち運び変換→変換した番組をRZポーターが入っているPCにLANで移動→RZポーターを立ち上げ鑑賞
となり、手間的には余り変わらない。
さらにはディスクにダビングした場合は録画した画質で観ることが出来るが、持ち出し変換すると画質が落ちる(変換レートで画質を調整することは可能)。
ただしメーカーとしてはディスクにダビングしファイナライズ処理をした場合、すべての場合で処理をした機器以外の他のプレイヤー(PCを含む)での再生を保証していない。画質が綺麗だからとディスクに焼いてもPCで再生できない場合もあるということだ。その点RZポーターではその可能性はかなり低くなると思われる。
もちろんブルーレイディスクを使用するとブルーレイドライブも必要となりディスク費用が必要となる。

以上を考えると、録画した番組をPCで持ち出す場合どちらを選ぶか、難しい選択だなぁ。まあケースバイケースということになるのだろうか。


残りの「RZライブ express」だが、こちらはレコーダー側で
ネットワーク設定→ネットdeナビ/レグザリンク連携設定→レグザリンクシェア設定
でIDとパスワードを設定。

これをRZライブの設定画面でのIDとパスワードを合わせる。

これでRZライブを立ち上げると、放送中の番組をPCで観ることが出来る。

家族で各個人が部屋にTVが無くてもLAN経由でPCでTVを観ることが出来る。
ただし、使い勝手はイマイチ。

RZライブを立ち上げると、いきなりTV放送の画面になる。チャンネルを変える場合には右上の矢印をクリックすることになるが、これに関しては全く説明が無く、マウスの右クリックでもメニューは表示されない。
さらにはチャンネル選択画面では同じチャンネルが複数表示される。たぶんマルチチャンネル対応なんだろうけど、表示されるのはチャンネル数字だけでそのチャンネルに対応しているTV局名は表示されず分かりにくい。決定的なのは番組表がRZライブでは表示されないので、現在放送中の番組や観たい番組は別途番組表を入手する必要がある。使いやすさを考えてあるとは思えないなぁ。
部屋でTVを観る場合、これを主として使うかどうかは微妙なとこだ。


そうしているうちに、東芝がTV事業から撤退というニュースが飛び込んでいた。もう自社ではレグザTVは作らないらしい。今後のレグザのネットワーク機能がどうなるか、気になるところだ。

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