2013年7月30日火曜日

「棋士」と「女流棋士」

将棋の女流名人など4つの女流タイトルを持ち、日本将棋連盟のプロ棋士養成機関「奨励会」の初段でもある里見香奈さん(21)が29日、大阪市の関西将棋会館で行われた関西奨励会の対局で2連勝し、直近の成績が昇段規定の12勝4敗を満たして二段への昇段を決めた。

女性の奨励会員が二段に進んだのは初めて。里見さんは会見で「少し時間がかかってしまいましたが、(二段に)上がることができてほっとしています」と安堵(あんど)の表情を浮かべたとのこと。

将棋には四段以上の「棋士」と、女流棋戦に参加する「女流棋士」の2つのプロ制度がある。これまで棋士となった女性はおらず、里見さんは女流棋戦に参加する傍ら、女性初の棋士を目指して平成23年5月、奨励会に1級で編入。24年1月に女性初の初段となった。
里見さんは島根県出身で、16年に女流棋士としてデビュー。今年5月に史上初の女流5冠を達成した。

「女流棋士」と「棋士」が違うと言うことを初めて知った。つまりこれまでは女流棋士と羽生善治とはレベルが違いすぎて対戦できなかったのだ。

将棋や囲碁の世界は、数少ない男女平等の世界であると思う。男女の違いだけでなく年齢の違いも関係ない。強ければ若くても段が上がることが出来る。

そういう世界でも今まで「女流棋士」でなく女性の「棋士」はいなかったということは、頭脳に関しても男性が女性より優位ということなのだろうか。
いやいや一概にはそうはいえまい。というのも将棋では長考がある。身体を動かすことはないにしてもフルに頭脳を回転させるためには体力が必要だ。体力という面では、男性の方が女性より有利であることは間違いない。

将棋の棋士という凡人では想像も出来ない世界では、体力が頭脳の一部となるのかもしれない。どちらにしても興味深いことだ。