2014年5月8日木曜日

歯周病と歯磨きブラッシング

小さい頃から虫歯が多かった。しかしなかなか歯医者に行く機会もなく、数年前にやっと歯医者に行くことになった。そしてその時に殆どの虫歯の治療を行った。

やれやれ一安心、と思っていたがふと自分の歯を見たら「ん!??」と思ってしまった。歯茎が何か下がっているような感じなのだ。多くはないけれど特に前歯の一本にその傾向が顕著で、このままでは虫歯ではない歯が根本から取れてしまいそうだ。

歯茎そのものの何だかブヨブヨしているし、それに触るとすぐに出血する。どう考えても正常な状態ではない。そこで意を決して近くの歯科医に行って先生に相談した。

先生曰く、歯茎がブヨブヨしているのは腫れているかららしい。腫れているのですぐに出血することになるらしい。結局「歯周病」と言われた。ただしそんなに進行していないので正しい歯磨きの方法を実行すれば大丈夫だろうとも言われ、とりあえず一安心。


その歯磨き方法は後述するとして、帰ってきて早速「歯周病」なるものをネットで調べてみた。
以下、その検索結果。

歯周病は、細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患。
歯と歯肉の境目(歯肉溝)の清掃が行き届かないでいると、そこに多くの細菌が停滞し(歯垢の蓄積)歯肉の辺縁が「炎症」を帯びて赤くなったり、腫れたりする(痛みはほとんどの場合ない)。
進行すると歯周ポケットと呼ばれる歯と歯肉の境目が深くなり、歯を支える土台(歯槽骨)が溶けて歯が動くようになり、最後は抜歯をしなければならなくなるらしい。


ちなみに健康な歯茎(歯肉)とそうでない歯茎の違いは、


「健康な歯肉」の場合
特徴:薄いピンク色の歯肉。
歯と歯の間に歯肉が入り込んで弾力がある。
歯肉が引き締まっている。
ブラッシングでは出血しない。

「歯肉炎」の場合
特徴:赤色の歯肉。
歯と歯の間の歯肉が丸みを帯び膨らんでいる。
ブラッシングで出血する。

まさに自分の歯茎は歯肉炎の状態そのままだった。
う~~ん、これはいかん!!
早速教えられた歯磨きを実践しなければ!!


歯医者さんから教えられたブラッシング方法は以下の通り。

1.歯と歯ぐきの境目に45度の角度で歯ブラシを当る。そして、細かく前後に動かしながら磨く。1ヵ所につき10~20回程度繰り返し、5分以上をかけてブラッシングする。

2.でこぼこしている歯には1本1本丁寧に、歯ブラシを当て毛先を上下に細かく動かして磨く。

※歯ブラシは刃先が広がっていない出来るだけ新しいのを使うこと。また力を入れて磨くと歯ブラシの毛先が開いてしまいプラーク(歯垢)が落とせないし歯や歯肉を痛めてしまう。力の目安は、毛束がまっすぐなまま歯面に当たる程度でOK。

今までは、虫歯だけを気にして歯茎のことは殆ど考えていなかった。歯茎は歯ブラシが当たるとすぐに出血してしまうのでなるべく当たらないように歯磨きをしていたが、これは逆効果だったわけだ。

当初は歯茎から大出血。ホントに大丈夫かな?と思ったが信じて続けてみた。
すると1週間も経つと出血が減ってきた。さらには歯茎も引き締まり赤色からピンク色へ。
やっぱり歯医者さんの言うことは正しかった。


ちなみに、このブラッシングは歯を見ないでやると上手くいかないので、鏡などを使って見ながらブラッシングすると良い。

歯科医にはこのブラッシングのチェックだけで約一ヶ月通った。
先生にも「だいぶん歯茎の色が良くなって引き締まってきたね。」と言われた。お陰でかなり良くなったようだ。

TVを観ていたら丁度歯周病の話をしていた。虫歯は治療できるが歯周病で歯を支える土台が溶けてしまうと治療の施しようが無いらしい。
たとえると、家が壊れても大工さんに頼んで修繕できるが、家の土台が地震などで陥没したり壊れたりしてしまうと、たとえ家は大丈夫でも壊さないといけなくなるようなものだ。

虫歯も怖いけれど、歯周病は更に怖い。
なぜなら歯周病は痛みなどの自覚症状をほとんど伴わないからだ。そして、放置すれば悪化こそすれ決して自然には治らない。気が付いた時には手遅れで何本も歯を抜かなければならないようなことになりかねない。

正しいブラッシングをしていれば予防可能なので気を抜かずに続けていこう。