2013年5月24日金曜日

コンペ

ニュースで初めて知ったが、AKB48の作曲はコンペ方式で作ってるらしい(作詞はもちろん秋元康)。

コンペとは一定の条件等に基づいて公開、非公開で行われ、複数の審査員により採点される。コンペティション【competition】の略で和製英語。競争、競技、競技会とも訳される。

AKBの曲を作っているのはある程度有名な作曲者だと思っていたので驚いた。まあ確かにコンペ方式だと、今までの実績など関係なく単純に曲の出来不出来によって決まるため、無名の作曲者にとっては大きな機会になる。幅広い門戸が広がっているということだ。
しかしそのために作詞家であり総合プロデューサーの秋元康は1曲決めるため1000曲以上の候補を聞くらしい。

一部にはコンペ方式では、アーティストをはじめ職業的な作曲家や作詞家を育てないのではないかとか、かつてのような練りに練られた名曲が誕生しにくい環境にあるのではないか、など批判的な意見もあるらしい。

色んな意見はあるにせよ、新しい方式にはメリットもありデメリットもあるのは当然。最も重要なのは選択肢が増えるということ。今までのやり方と新しいコンペ方式のどちらを選ぶかはその時に選べば良い。

このようにコンペ方式が普及してきている背景には、DTM(ディスクトップミュージック)の影響も大きいだろう。高機能の機材が一般の人にも入手しやすくなってきたということだ。それによってアマチュアでも自分一人でかなりレベルの高いデモ曲が作れる。作品のクオリティは違うにしても、録音技術に関してはプロもアマも無いのが現状だ。
そう考えると、自信がある作品が出来たらそれを誰かに評価してもらいたいと考えるのが普通だろうし、それがもしAKBの楽曲として採用してもらえたらどれだけの喜びになるか。

どちらにしても、曲作りの分野においても様々な進歩があることは大切なことであるし20年前と全く変わらない方法しかないということであれば、それが問題なのかも知れない。

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